お館様
お館様

毛利元就の雪合戦効果

毛利元就  毛利元就は、安芸国(広島県)吉田荘の地頭の家に生まれで、毛利家を継いでから、勢力を広げ、山陽の大内氏と山陰の尼子氏の領土を支配下に治め、西の戦国大名の雄として中国全土に君臨した。
 また三本の矢でも有名なのは周知のことである。(でもこれは、実は作り話。でもこういう精神をもっていたことは、確か。)彼はとても用意周到な謀略家で、中国全土に君臨できたのもこのためである。
 また、彼は日ごろの鍛練も怠らず、こんなエピソードものこしている。高齢になってからのこと、 ある年の冬、雪が降っているのを見て、毛利元就は
「雪だ、雪が降った。とても心地よい。わしは年老いて歩くのにも不自由だから、せめて座敷で雪合戦をしよう。急いでゆきをとってこい。」
といった。近臣の者は、さては殿が耄碌したかと思ったが、従わないわけにも行かず、大きな容器に雪を盛ってくると、毛利元就自ら雪をとって、玩び、若い侍たちに「雪合戦せよ。」といった。 彼は雪合戦をすることによって、若い者に、寒さを身になれさせ、体を丈夫にすることを教えたかったらしい。これこそ、この毛利元就の考えていた健康法で、戦国時代生まれにして、75歳の長寿をまっとうできたのも、このためであろう。
 現代では、寒さから何かと子供を守ろうとしがちだが、ここは少し毛利元就をみならって、寒くても外で遊ばせ、子どもの体を鍛えてあげてはいかかだろうか。

参考文献 「戦国おもしろ雑学」 監修南條範夫
参考文献 「戦国名将、人物を知る辞典」 監修山本七平 永畑恭典
戦国時代の健康法トップへ戻る

ページの先頭へ戻る

ページの先頭へ戻る